ごあいさつ

　第32 回日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会を，徳島大学耳鼻咽喉科の担当で開催させていただくことを，大変，光栄に存じております。会員の皆様に，心より感謝申し上げます。また，多くの演題をいただき，改めて御礼申し上げます。会期は平成26 年2月6 日（木）から8 日（土），会場はホテルクレメント徳島です。伝統ある本学会を我々の教室が担当させていただくのは初めてのことであり，盛会となるように教室員一丸となって準備を進めているところです。本学会は一般演題を重視し，活発な討論を交わすことが伝統であります。今回もこの伝統を受け継ぎ，特別講演以外にシンポジウムなどの企画は行わず，できるだけ討論時間を多く取ったプログラムとしました。

　今回の学会より，日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会が設ける「奨励賞」が公募され，選考委員会での1 次選考により5 題が「奨励賞応募演題」に採択されました。「奨励賞」は，学会の活性化とともに若手会員の研究意欲を刺激してその育成を図ることを目的として，日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会の学会賞として設置されました。選考された5 題は，学会2 日目の「奨励賞応募演題群」で口演していただき，当日の選考委員会で審議のうえ，1 名の「奨励賞受賞者」を選出し，受賞者には表彰状を奨励金（20 万円）が授与される予定です。

　特別講演は，大阪大学免疫学フロンティア研究センター拠点長の審良静男教授にお願いしました。審良先生には自然免疫に関する最新の知見だけでなく，ご自身も臨床から研究に進まれたご経験から，若い医師に対して研究の喜び，研究の面白さをお伝えいただける内容も追加していただけるようにお願いしています。

　学会初日の教育研修会，イブニングセミナーでは，アレルギー性鼻炎，シェーグレン症候群，新しい概念である自己炎症症候群を取り上げ，それぞれ徳島大学薬学部分子情報薬理学の福井裕行教授，徳島大学歯学部口腔分子病態学の石丸直澄教授，千葉大学医学部皮膚科の神戸直智准教授に講演をお願いしています。2 つのモーニングセミナー，4 つのランチョンセミナーも予定しています。

　最近の医療を取り巻く環境の変化により，従来のような学会初日のスポンサードレクチャーとスポンサード懇親会は開催できなくなりました。ご理解をお願いいたします。

　徳島県といえば阿波踊りが有名です。学会2 日目の会員懇親会では，有名連の阿波踊りをご披露する予定です。ご期待下さい。また，学会終了後には，徳島県の自然と味覚を楽しんでいただければと思っております。多くの先生方のご参加を，教室員一同，心よりお待ちしています。

第32回日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会
会長　武田憲昭
徳島大学大学院耳鼻咽喉科学分野