第22回学会
第22回日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会
会長ごあいさつ

 第22回日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会を担当させていただくにあたり、本学会会員の皆様に心より感謝申し上げます。
 今回の学会では「免疫アレルギー疾患の新展開―研究の最前線と臨床の接点」をテーマとし、最新の基礎研究の進歩から臨床医学への応用についての現状と将来像を探ってゆきたいと考えております。
そこで、まず初日の教育研修会では、「Th1/Th2細胞免疫システムの形成と維持」として免疫アレルギー疾患の鍵となるT細胞の役割について、Th1/Th2細胞という観点から千葉大学免疫細胞医学講座の中山俊憲教授にご講演いただき、さらに「生体防御レクチンによる自然免疫機構」として札幌医科大学第一生化学講座の黒木由夫教授に細胞間の相互作用や免疫などの生体防御機構において重要な働きをしております糖結合タンパク質レクチンについてのご講演をいただきます。特別講演では「生体防御反応のコーディネーター、オステオポンチンのバイオロジー」と題して北海道大学分子免疫学講座の上出利光教授に注目されております生理活性物質のオステオポンチンについてのご講演を頂戴いたします。
 このほか、総説的なレビューから最先端の話題提供まで、ベテランから研究をまだ始めた耳鼻咽喉科医師にも興味のもてるプログラムを作成しております。今回も会員全員で充分討論できるよう、口演はすべてひとつの会場での開催し、議論白熱するポスター演題も公募いたします。テーマに沿った演題だけでなく、免疫アレルギーに関することであれば、基礎的研究のみならず臨床研究のご演題も、遠慮なくご応募いただければと思っております。
3月とはいえ、北海道はまだ寒さの身にしみる季節ですが、熱気あふれる会場でのホットな議論で暖を取っていただければと考えております。会員の皆様におかれましては、是非とも本学会にご参加いただき、早春の北海道にお越しくださいますようお願い申しあげます。

平成15年10月吉日
第22回日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会 
会長  氷見徹夫



Journal of Japan society of Immunology & Allergology in Otolaryngology