会長ご挨拶
会長ご挨拶
第38回
日本耳鼻咽喉科
免疫アレルギー学会
会長 大久保 公裕
(日本医科大学大学院 医学系研究科
頭頸部感覚器科学分野 教授)
日本医科大学耳鼻咽喉科学教室主催で2020年2月27、28、29日の3日間で開催予定でありました第38回日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会・学術講演会ですが、covid-19新型コロナウイルス感染症の影響で延期しておりました。さて今般のwithコロナの社会的現状を踏まえ、2020年9月15、16日と縮小にはなりますが、日本耳鼻咽喉科学会のご許可、日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会理事会の審議を経て、開催させて頂くことになりました。会場は2月に開催予定していた同じ横浜パシフィコです。
現状の感染状況も考慮し、日本耳鼻咽喉科学会の関連学会としては初めての現地開催とweb開催によるハイブリッド方式で開催することに正式に決定いたしました。 学会開催にあたりましては、日本感染症学会理事長、東邦大学医学部微生物・感染症学講座教授の舘田一博先生に感染対策アドバイザーをお願いし、COVID-19の感染拡大防止に向けた対策の準備をして開催できるよう、現在計画中です。館田教授におかれましては第94回日本感染症学会を8月19日から3日間介されるご予定であり、この学会も参考にさせて頂いております。
この学会では当初3日間だった開催日数を2日間に短縮する事となり、「一般演題、ポスター」並びに「一部のプログラム」に関しましては、WEB上でのみの開催させて頂きたく思っております。ただ日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会の目玉でもあります奨励賞応募演題につきましては、現地開催での講演を是非にとお願いしております。また延期の影響、新型コロナの影響で特別講演や海外招聘の先生方にはお越し頂けない状況もあり、プログラムの内容、時間編成などは既にお配りしておりますプログラム・抄録集とは異なっておりますので、ホームページ上のプログラムと合わせ、今一度目を通して頂ければ幸いです。提出されております抄録集はそのまま使用でき、新しい講演者の抄録に関しましては当日配布させて頂きたく思っております。
会場のパシフィコ横浜は先生方よくご存じの学会の聖地であり、元町、中華街など横浜の名所も近く、便利な場所です。場所も広いので、ゆったり本学会を楽しんで頂くことが出来ると思います。会員懇親会はこの状況下では実施できませんが、感染対策の上、多くの先生方が懇親を深めて頂けるように会場の工夫はさせて頂きたく思います。
第38回日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会・学術講演会に向けて、先生方を安全にお招きするために日本医科大学耳鼻咽喉科学教室員一同、さらに準備を重ねております。学会に足をお運び頂き、先生方とご一緒に耳鼻咽喉科免疫・アレルギー学、新時代の始まり Beginning of the new Eraを、最後の日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会として実感できればと思っております。ご参加のほど、宜しくお願い申し上げます。
2月開催予定時のご挨拶
この度,第38 回日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会・学術講演会を2020 年2 月27,28,29 日の3 日間,日本医科大学が担当で開催させていただくことになりました。大変光栄であるとともに身の引き締まる思いを感じております。この学会は日本医科大学の故奥田稔名誉教授が中心となり設立され,当時まだ学会ではなかった第1 回日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー研究会を昭和58 年2 月新宿セブンシティーで開催しております。今回は日本医科大学耳鼻咽喉科学教室として,37 年ぶり2 度目の主催になります。そして日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会としては最後になる学会となりました。2021年の本学会は日本耳鼻咽喉科感染症・エアロゾル学会と統合して,新たな歴史が始まります。2018 年11 月23 日にその奥田稔先生がご逝去され,日本における耳鼻咽喉科学における免疫リサーチの進歩をテーマとする本学会,最後の日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会をお見せできなかったのが残念です。本学会はこれら種々の意味を込めて「耳鼻咽喉科免疫・アレルギー学,新時代の始まり Beginning of the new Era」と題して,日本の若手研究者からの基礎研究を中心とした一般演題の発表を重要視しています。多くの若手医師,研究者の演題をお願いしたく思っています。
さて本学会を「耳鼻咽喉科免疫・アレルギー学,新時代の始まり Beginning of the new Era」と題しましたので,2018 年にノーベル賞を取られました京都大学,本庶佑教授のもとで研鑽を積まれた日本医科大学大学院医学研究科先端医学研究所細胞生物学分野の岩井佳子教授に免疫チェックポイント分子であるPD-1 の発見から治療まで広く,特別講演としてお話を頂戴します。またアジアのアレルギー性鼻炎のリサーチをけん引するシンガポール大学のDe-Yun Wang 教授には招待講演として,「アレルギー性鼻炎の治療」についての国際的スタンダード をお話し頂くようパネルディスカッションとランチョンセミナーをお願いしました。
アレルギー性鼻炎に対するアレルゲン免疫療法は2014 年のスギ花粉症に対する舌下免疫療法の開始で,注目を集めていますが,皮下免疫療法としては歴史も古く,古典的な治療法かもしれません。これを最新の話題も含めて,「アレルゲン免疫療法の現状と未来」と題しシンポジウムを企画します。治療の歴史から明らかになっている効果,副作用から新たな免疫療法も誕生していく事と思います。このシンポジウムでは現状の問題点,そしてそれの解決に向けた未来へのアレルゲン免疫療法についてお話させて頂ければと思っております。パネルディスカッションとしてはEnglish Session の「上気道好酸球性炎症」,「難治性中耳炎の現況」,「次世代がん免疫療法」,「ここまでわかった扁桃病巣疾患(TIAS)」のテーマを考えております。
他にも膠原病や内耳免疫などの教育講演,モーニングセミナー,イブニングセミナー,ランチョンセミナーを企画させて頂きました。本学会でも口演,ポスターの一般演題とは別に発表時間の少し長い奨励賞を応募しました。第6 回目の最後の学会奨励賞であり,是非若手研究者には厳しい本学会理事の審査を受けて,奨励賞を勝ち取って欲しいと思っております。
会場のパシフィコ横浜は先生方よくご存じの学会の聖地であり,元町,中華街など横浜の名所も近く,便利な場所です。場所も広いので,ゆったり本学会を楽しんで頂くことが出来ると思います。会員懇親会は2 日目夜に会場隣の横浜グランドインターコンチネンタルホテルで開催します。美味しい食事,飲み物をご用意しますので,沢山の会員の先生方に来て楽しく懇親を深めて頂ければ幸いです。
第38 回日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会・学術講演会に向けて,先生方をお招きするために日本医科大学耳鼻咽喉科学教室員一同,精一杯準備を重ねております。是非,学会に足をお運び頂き,先生方とご一緒に耳鼻咽喉科免疫・アレルギー学,新時代の始まり Beginning of the new Era を,最後の日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会として実感できればと思っております。ご支援のほど,宜しくお願い申し上げます。